Trend Micro Security

BKDR_JAVAWAR.JG

2012年12月26日
 解析者: Jaime Benigno Reyes   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、JavaによるHTTPサーバやJavaサーブレットコンテナをホストするコンピュータを対象とします。マルウェアは、感染したサーバのセキュリティを侵害するバックドア機能を備えています。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 33,124 bytes
タイプ Java
発見日 2012年12月22日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

その他

マルウェアは、Java Server Pages(JSP)の形式でコンピュータに侵入します。そして "Apache Tomcat" といったJavaによるHTTPサーバやJavaサーブレットコンテナをホストするコンピュータを対象とします。

またマルウェアは、Tomcat Webアプリケーションマネージャが侵害されると、コンピュータにインストールまたは展開される場合があります。

これにより、マルウェアの作成者は、このマルウェアを含むWARファイルを容易にアップロードすることが可能になります。マルウェアは、アクセス可能なJSPへと自動的に追加されます。

マルウェアのバックドア活動は、以下の形式のJSPへアクセスすることにより、展開されます。

  • http://<ホスト>:<ポート>/<Tomcatのwebappsフォルダ内にあるマルウェアのサブディレクトリ>/<マルウェアの名前>

マルウェアは、自身のWebコンソールのタブを利用することによって感染コンピュータ上でファイルのブラウズ、アップロード、編集、削除、ダウンロードおよびコピーを行うことが可能です。またマルウェアは、他のWebコンソールのタブを利用することによって、リモートコマンドラインを実行し、コンピュータの情報を閲覧する機能を備えています。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.610.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年12月22日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.611.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年12月23日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_JAVAWAR.JG」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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