Trend Micro Security

BKDR_HUPIGON.TST

2012年10月8日
 解析者: Michael Cabel   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、ランダムにポートを開き、不正リモートユーザが感染コンピュータに接続できるようにします。接続されると、不正リモートユーザは、感染コンピュータ上でのコマンド実行が可能となります。


  詳細

使用ポート Random
ファイルサイズ 356,864 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年11月11日

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Program Files%\WindowsUpdate\winver.exe

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Creatr Driver Management
Type = 110

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Creatr Driver Management
Start = 2

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Creatr Driver Management
Start = 2

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Creatr Driver Management
ErrorControl = 0

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Creatr Driver Management
ImagePath = %Program Files%\WindowsUpdate\winver.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Creatr Driver Management
DisplayName = "Driver Management"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Creatr Driver Management
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Creatr Driver Management
Description = "Creatr Driver Management Service."

バックドア活動

マルウェアは、ランダムにポートを開き、不正リモートユーザが感染コンピュータ上にアクセスするのを可能にします。接続されると、不正リモートユーザは、感染コンピュータ上でコマンドを実行します。

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • mailexp.org


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI パターンファイル: 7.612.05
VSAPI パターンリリース日: 2010年11月11日
VSAPI パターンリリース日: 11/11/2010 12:00:00 AM

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • Creatr Driver Management

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_HUPIGON.TST」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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