Trend Micro Security

BKDR_HUPIGON.EVT

2016年8月5日
 更新者 : Marvelous Pelin

 別名:

Trojan:Win32/Agent (Microsoft); Trojan.Delf.Agent.AC (BitDefender); Trojan.JS.StartPage.bo (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 119,296 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年6月10日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Program FIles%\Internet Explorer\MUI\iexplore.exe
  • %System%\reg1_{random numbers}.reg - adds registry entries
  • %System%\reg2_{random numbers}.reg - adds registry entries
  • %Program Files%\Common Files\taodwq.ico

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %System%\{random filename}.vbs - executes other component files
  • %Program Files%\Common Files\{random filename}.jse - executes other component files and send keyboard commands to certain windows.

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • iexplore.exe

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\.gke
{Default} = gkefile

HKEY_CLASSES_ROOT\gkefile
{Default} = {random values}

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
HideDesktopIcons\NewStartPanel
{random values} = 1

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
HideDesktopIcons\ClassicStartMenu
{random values} = 1

HKEY_CLASSES_ROOT\gkefile\shell\
open\command
{Default} = WScript.exe "%Program Files%\Common Files\{name of this jse file}""%1"

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random values}\
shell\{random values}\Command
{Default} = %Program Files%\Internet Explorer\MUI\iexplore.exe %1 http://d1.kkxp.cn

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random values}\
shell\{random values}\Command
{Default} = Rundll32.exe Shell32.dll, Control_RunDLL Inetcpl.cpl

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random values}\
ShellFolder
{Default} = HideOnDesktopPerUser

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random values}\
ShellFolder
Attributes = 0

HKEY_CLASSES_ROOT\gkefile
IsShortcut =

HKEY_CLASSES_ROOT\gkefile
NeverShowExt =

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = 2

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer
NoInternetIcon = 1

(註:変更前の上記レジストリ値は、「0」となります。)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://www.{BLOCKED}a.net
  • http://www.{BLOCKED}6.com
  • http://d1.{BLOCKED}p.cn/error.html


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
VSAPI OPR パターンバージョン 5.883.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2009年4月8日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\.gke
    • {Default} = gkefile
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\gkefile
    • {Default} = {random values}

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random values}\DefaultIcon
    • {Default} = %Program FIles%\Internet Explorer\iexplore.exe
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random values}\shell\{random values}\Command
    • {Default} = %Program Files%\Internet Explorer\MUI\iexplore.exe %1 http://d1.kkxp.cn
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random values}\shell\{random values}\Command
    • {Default} = Rundll32.exe Shell32.dll, Control_RunDLL Inetcpl.cpl
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random values}\ShellFolder
    • {Default} = HideOnDesktopPerUser
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random values}\ShellFolder
    • Attributes = 0
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\HideDesktopIcons\NewStartPanel
    • {random values} = 1
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\HideDesktopIcons\ClassicStartMenu
    • {random values} = 1

手順 6

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer
    • From: NoInternetIcon = 1
      To: NoInternetIcon = 0
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden = 2
      To: Hidden = 1

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Program Files%\Common Files\{random filename}.jse
  • %System%\{random filename}.vbs
  • %System%\reg1_{random numbers}.reg
  • %System%\reg2_{random numbers}.reg
  • %Program Files%\Common Files\taodwq.ico
  • %Program FIles%\Internet Explorer\MUI\iexplore.exe
  • %All Users Profile%\Desktop\{filename of deleted LNK file}.gke
  • %All Users Profile%\Start Menu\Programs\{filename of deleted LNK file}.gke

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_HUPIGON.EVT」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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