Trend Micro Security

BKDR_HELOAG.SM

2013年7月2日
 更新者 : Sabrina Lei Sioting

 別名:

Backdoor:Win32/Heloag.A (Microsoft), PAK:ASPack, Trojan-Downloader.Win32.Agent.dgqg (Kaspersky), Trojan.Heloag (Symantec), Troj/Dldr-DL (Sophos), Backdoor.Win32.Heloag (Ikarus), Win32/Heloag.AH (Eset),

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。


  詳細

ファイルサイズ 35,328 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年4月27日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\ThunderUpdate.exe

(註:%Windows%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、"C:\Windows" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = "Explorer.exe %Windows%\ThunderUpdate.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「Explorer.exe」となります。)

バックドア活動

マルウェアは、以下のポートを開き、リモートコマンドを待機します。

  • 8090

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download files and save in the Temporary Folder
  • Delete files
  • Execute files
  • Create threads for received commands
  • Terminate threads
  • Insert malicious script tags into Web pages
  • Get computer name

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • cncln.{BLOCKED}.ln.cn
  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.130.247


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 7.130.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年4月27日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.131.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年4月28日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_HELOAG.SM」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Shell = "Explorer.exe %Windows%\ThunderUpdate.exe"
      To: Shell = Explorer.exe

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_HELOAG.SM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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