Trend Micro Security

BKDR_GRABBOT.A

2014年11月22日

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。


  詳細

ファイルサイズ 451,656 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年11月20日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされコンピュータに侵入します。

  • http://track.{BLOCKED}ps.net/WebTracking/JavaJREInstaller.exe
  • http://{BLOCKED}s.{BLOCKED}fice-hosts.org/updates.exe
  • http://{BLOCKED}pp.{BLOCKED}ce-hosts.org/updates.exe
  • http://dns.{BLOCKED}e-hosts.org/updates.exe?_sm_byp=i{BLOCKED}NtF4nJH04Rn8s
  • http://info.{BLOCKED}ice-ups.org/WebTracking/tracking-N{BLOCKED}OI790NMCBJOI611.php?h=amZpbm5AenZlbG8uY29tDQo%3D

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %Application Data%\{GUID}\{random filename}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %Application Data%\{GUID}\{random filename}.dat

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • svchost.exe

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • starayamoskva

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{GUID} = "%Application Data%\{GUID}\{random filename}.exe"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • user_execute - execute arbitrary file
  • bot_update - download and execute updated copy
  • conf_update - download configuration file
  • bot_uninstall - uninstall itself
  • send_debug - send log
  • socks_bc - SOCKS proxy server
  • run_vnc - run VNC
  • url_block_add - add URLs that will be denied for access
  • url_block_rem - remove URLs that will be denied for access
  • grab_ftp - steal FTP credentials
  • grab_cookies - steal cookies
  • del_cookies - delete cookies
  • grab_sol - steal Flash cookies
  • grab_certs - steal client certificates
  • grab_all - steal FTP credentials, cookies, and certificates

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://app.{BLOCKED}eupdates.com/feedweb/wp-feed.php
  • http://app.{BLOCKED}edns.com/feedweb/wp-feed.php
  • http://app.{BLOCKED}wsdns.com/feedweb/wp-feed.php
  • http://app.{BLOCKED}newupdates.com/feedweb/wp-feed.php

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • http://google.com/webhp


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「BKDR_GRABBOT.A」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {GUID} = "%Application Data%\{GUID}\{random filename}.exe"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\{GUID}\{random filename}.dat

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_GRABBOT.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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