Trend Micro Security

BKDR_GBOT.A

2013年10月2日
 解析者: Merianne Polintan   
 更新者 : Rika Joi Gregorio

 別名:

Trojan:Win32/Seleya.A(Microsoft),Trojan.Gen(Norton),Trojan.Win32.Rorpian.d (v)(Sunbelt),W32/Rorpian.C!tr(Fortinet),Win32/Seleya.A trojan(Nod32)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。


  詳細

ファイルサイズ 133,632 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年4月22日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Temp%\WinUpdaterstd\svchost.exe

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\WinUpdaterstd

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer\Run
Update service = "%User Temp%\WinUpdaterstd\svchost.exe"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • simplehttpflood - HTTP flooding in simple mode
  • httpflood - HTTP flooding
  • oldhttpflood - HTTP/HTTPS flooding in the old mode
  • intoldhttpflood - HTTP/HTTPS flooding in the old intellectual mode
  • inthttpflood - HTTP flooding in intelligent mode (used to monitor user activity)
  • highhttpflood - HTTP flooding in aggressive mode
  • posthttpflood - HTTP flooding (POST)
  • intposthttpflood - HTTP flooding in intelligent mode
  • icmpflood - ICMP flooding
  • inticmpflood - ICMP flooding in intelligent mode
  • newtimeout - Change pause between requests
  • stop - cancel previous command
  • update - update itself

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}oid.net//./././getcmd.php?id=-{Malware ID}&traff=0

情報漏えい

マルウェアは、コンピュータ内に以下のFTPクライアントまたはファイルマネージャのアカウント情報が保存されている場合、これらのアカウント情報を収集します。

  • FlashFXP
  • FileZilla
  • SmartFTP
  • GHISLER
  • ALFTP

マルウェアは、上述のFTPクライアントおよびファイルマネージャのいずれかから、以下のアカウント情報を収集します。

  • User ID
  • Host Name
  • Password
  • Port Number


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.872.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年4月22日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.873.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年4月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer\Run
    • Update service = "%User Temp%\WinUpdaterstd\svchost.exe"

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\WinUpdaterstd

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_GBOT.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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