Trend Micro Security

BKDR_FLAWEDAMMYY.DLOADR

2018年6月22日
 解析者: Wilbert Vidal   

 別名:

Trojan.Win32.KillProc.fdsssz (NANO-Antivirus); TrojanDownloader:Win32/Spejandr (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、スパムメール送信活動を実行するボットネット「NECURS」に関連しています。トレンドマイクロは、2018年6月、IQYファイルを悪用する手法を採用したNECURSの活動を確認しました。IQYファイルによって引き出されるデータには、ExcelのDDE機能を利用し、PowerShellコマンドを実行できるスクリプトが含まれています。

このマルウェアは、上記のPowerShellスクリプトによってダウンロードされるダウンローダで、イメージファイルを偽装しています。このファイルは、次に、特定のコンポーネントファイルをダウンロードします。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 183,264 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2018年6月8日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のフォルダを追加します。

  • %ProgramData%\Settings

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 )

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %ProgramData%\AMMYY\wmihost.exe
  • %ProgramData%\AMMYY\settings3.bin
  • %ProgramData%\Foundation\wmites.exe
  • %ProgramData%\Foundation\settings3.bin
  • %ProgramData%\Foundation1\wmites.exe
  • %ProgramData%\Foundation1\settings3.bin
  • %ProgramData%\Microsoft\wsus.exe
  • %ProgramData%\Microsoft\settings3.bin

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 )

マルウェアは、以下のフォルダを削除します。

  • %ProgramData%\Settings
  • %ProgramData%\Microsoft\Enc
  • %ProgramData%\AMMYY
  • %ProgramData%\Foundation
  • %ProgramData%\Foundation1

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 )

プロセスの終了

マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • Wsus.exe

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}portservice.com/load.png

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %ProgramData%\Settings\wsus.exe

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData" です。Windows Server 2003(32-bit)、2000(32-bit)、XPの場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users" です。 )

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェアは、セキュリティ対策製品に関連する以下の実行中のプロセスを確認します。

  • BullGuard.exe
  • Bdss.exe
  • Bdagent.exe
  • V3Main.exe
  • V3SP.exe
  • PSVMain.exe
  • it executes the following commands:
  • /C net.exe stop ammyy
  • /C sc delete ammyy
  • /C net.exe stop foundation
  • /C sc delete foundation
  • /c del {malware path}\1.exe >> NUL
  • /C sc create foundation binPath= ""%ProgramData%\Settings\wsus.exe -service"" type= own start= auto e
  • /C net.exe start foundation y


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.308.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年6月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.309.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年6月9日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %ProgramData%\Settings

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_FLAWEDAMMYY.DLOADR」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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