Trend Micro Security

BKDR_ESILE.SMAP

2014年12月16日
 解析者: Francis Xavier Antazo   

 別名:

a variant of Win32/Elsentric.C trojan (NOD32), W32/Agent.POF!tr (FORTINET)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 65,024 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 なし

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\{variable folder name}\{variable file name 1}.exe
  • %Application Data%\Microsoft\{variable folder name}\{variable file name 2}.dll

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\Microsoft\{variable folder name}\

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc
Type = "20"

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc
Start = "2"

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc
ErrorControl = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc
ImagePath = "%SystemRoot%\System32\svchost.exe -k mssvc"

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc
DisplayName = "MS Software Shadow Provider"

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc
Description = "Manages software-based volume shadow taken by the Volume Shadow service. If this service is stopped, software based volume shadow cannot be manages. If this service is disabled, any service that explicitly depend on it will fail to start."

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc\Parameters
ServiceMain = ESEntry

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc\Parameters
ServiceDll = "%Application Data%\Microsoft\{variable folder name}\{variable file name 2}.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc\Security
Security = "(hex values)"

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc\Enum
0 = "Root\LEGACY_SWPVC\0000"

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc\Enum
Count = "1"

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc\Enum
NextInstance = "1"

マルウェアは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc\Parameters

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc\Security

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SwPvc\Enum

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Svchost
mssvc = "SwPvc"

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • www.{BLOCKED}oahau.com
  • {BLOCKED}6.{BLOCKED}1.237.59


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services
    • SwPvc

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Svchost
    • mssvc = "SwPvc"

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\Microsoft\{variable folder name}\{variable file name 1}.exe
  • %Application Data%\Microsoft\{variable folder name}\{variable file name 1}.dll

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_ESILE.SMAP」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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