Trend Micro Security

BKDR_ENFAL.A

2013年1月4日
 解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

Trojan.Win32.Enfal.e (Kaspersky), TrojanSpy:Win32/Agent (Microsoft), Backdoor.Samkams!gen2 (Symantec), Enfal (McAfee)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 53,323 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年1月4日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システム情報の収集, ファイルのダウンロード, プロセスの強制終了

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System%\winlog.exe
  • %System%\win32.exe

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Userinit = "%System%\userinit.exe,%System%\winlog.exe"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「"%System%\userinit.exe,"」となります。)

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Manages Files (List, Delete, Move/Rename)
  • Create Directory
  • Upload File
  • Download File
  • Execute File
  • Terminate Process
  • Ping

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • www.{BLOCKED}ers.com/cgi-bin/Crpq2.cgi
  • www.{BLOCKED}ers.com/cgi-bin/Dwpq3.cgi
  • www.{BLOCKED}ers.com/cgi-bin/Owpq4.cgi
  • www.{BLOCKED}ers.com/cgi-bin/Rwpq1.cgi
  • www.{BLOCKED}ers.com/cgi-bin/Clnpp5.cgi
  • www.{BLOCKED}ers.com/httpdoc/mm/{Host Name}:{Mac Address/{parameter}

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Mac Address
  • Host Name
  • System Locale
  • System Codepage
  • Ip Address


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.636.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年1月4日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.637.00

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • From: Userinit = "%System%\userinit.exe,%System%\winlog.exe"
      To: Userinit = "%System%\userinit.exe,"

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_ENFAL.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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