Trend Micro Security

BKDR_DASERF.ZBEI-A

2017年10月20日
 解析者: Rheniel Rhay Ramos   

 別名:

Trojan.Win32.Daserf.e (Kaspersky); Backdoor:Win32/Nioupale.A (Microsoft); Backdoor.Trojan (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、感染コンピュータや感染ユーザから特定の情報を収集します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。 マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 40,960 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2013年4月23日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, 情報収集, ファイルのダウンロード, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Program Files%\Common Files\System\Library\msid.dat - If administrator
  • %User Profile%\System\Library\msid.dat - If non-administrator

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Program Files%\Common Files\System\Library\mshost.exe - If administrator
  • %User Profile%\System\Library\mshost.exe - If non-administrator

(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • mdwkkggs_mini

マルウェアは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\mdwkkggs_mini
DisplayName = "Local Resource Storage Service"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\mdwkkggs_mini
ObjectName = "LocalSystem"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\mdwkkggs_mini
ImagePath = "%Program Files%\Common Files\System\Library\mshost.exe"

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
mdwkkggs_mini = "%User Profile%\System\Library\mshost.exe" - If non-administrator

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Create or terminate processes
  • Perform Remote Shell
  • Install Services
  • Start Services
  • Delete Services
  • Enumerate all drives with corresponding drive types
  • Enumerate files and directories
  • Open, Create, or Delete Files

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • System Default Language ID
  • OS Version
  • Is administrator
  • Is 64-bit

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://phot.{BLOCKED}svsolu.com/kyobo/addr.gif
  • http://psfir.{BLOCKED}flame.com/images/addr.gif

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 13.672.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年9月21日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.673.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年9月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services
    • mdwkkggs_mini

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • mdwkkggs_mini = "%User Profile%\System\Library\mshost.exe"

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\System\Library\msid.dat - If non-administrator
  • %Program Files%\Common Files\System\Library\msid.dat - If administrator

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_DASERF.ZBEI-A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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