Trend Micro Security

BKDR_DARKMOON.DF

2012年10月9日
 解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

Backdoor.Darkmoon.E (Symantec), Backdoor.Darkmoon (Sunbelt), W32/Poison.NCY!tr (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, Eメール経由による侵入

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。


  詳細

使用ポート TCP Port 443
ファイルサイズ 49,152 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年9月14日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • sgfrh8888

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、以下のポートを開きます。

  • 443

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Capture screen, audio, and webcam
  • Log keystrokes
  • List active ports
  • Manage open windows
  • Manage passwords
  • Manage registry, processes, services, devices, and installed applications
  • Perform multiple simultaneous transfers
  • Perform remote shell
  • Relay server
  • Search files
  • Share servers
  • Update, restart, terminates itself

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}k.{BLOCKED}e8000.com
  • {BLOCKED}k.{BLOCKED}e8000.com

ダウンロード活動

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • スクリーンショットや音声、Webカメラ画像・動画の取得
  • キー入力操作情報の収集
  • アクティブなポートの表示
  • 開いているウィンドウの管理
  • パスワードの管理
  • レジストリやプロセス、サービス、デバイス、インストールされているアプリケーションの管理
  • 同時に多数のファイル移動の実行
  • リモートシェルの実行
  • リレーサーバ
  • ファイルの検索
  • サーバの共有
  • 自身の更新、再起動、終了

    マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。

    マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。


      対応方法

    対応検索エンジン: 9.200
    初回 VSAPI パターンバージョン 9.396.01
    初回 VSAPI パターンリリース日 2012年9月14日
    VSAPI OPR パターンバージョン 9.397.00
    VSAPI OPR パターンリリース日 2012年9月15日

    手順 1

    Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

    手順 2

    「BKDR_DARKMOON.DF」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

    [ 詳細 ]

    • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
      セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
    • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

    手順 3

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_DARKMOON.DF」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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