BKDR_DARKCOMET.WE
Windows
- マルウェアタイプ: バックドア型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %Program Files%\Google\google.com
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %Program Files%\Google
(註:%Program Files%フォルダは、プログラムファイルのフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Program Files"、64bitのOS上で32bitのアプリケーションを実行している場合、 "C:\Program Files (x86)" です。.)
自動実行方法
マルウェアは、自身をシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\Vnfvnf Wofwo
他のシステム変更
マルウェアは、以下のファイルを削除します。
- %Temporary Internet Files%\Content.IE5\index.dat
(註:%Temporary Internet Files%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Temporary Internet Files"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files" です。)
マルウェアは、以下のフォルダを削除します。
- %Temporary Internet Files%\Content.IE5\246FT6TD
- %Temporary Internet Files%\Content.IE5\9STOYKO4
- %Temporary Internet Files%\Content.IE5\NF72HY20
- %Temporary Internet Files%\Content.IE5\PHOM4UYK
- %Temporary Internet Files%\Content.IE5
(註:%Temporary Internet Files%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Temporary Internet Files"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Microsoft\Windows\Temporary Internet Files" です。)
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Vnfvnf Wofwo
MarkTime = "2016-03-10 20:19"
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Vnfvnf Wofwo
Description = "Aqiyqiyq Jariariar Jbrjbrj Cskbskbs Lct"
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %System Root%\9024.vbs
(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)
その他
マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
- http://users.{BLOCKED}e.qq.com/fcg-bin/cgi_get_portrait.fcg?uins=550067654
- {BLOCKED}.224.179
- {BLOCKED}5.6.115
- {BLOCKED}91.130
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 3
不明なレジストリキーを削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
- Vnfvnf Wofwo
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Vnfvnf Wofwo
- MarkTime = "2016-03-10 20:19"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Vnfvnf Wofwo
- Description = "Aqiyqiyq Jariariar Jbrjbrj Cskbskbs Lct"
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %System Root%\9024.vbs
手順 6
以下のフォルダを検索し削除します。
- %Program Files%\Google
手順 7
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_DARKCOMET.WE」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 8
以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- %Temporary Internet Files%\Content.IE5\index.dat
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