Trend Micro Security

BKDR_CORKOW.VDH

2014年3月5日
 解析者: Sabrina Lei Sioting   

 別名:

Win32:Corkow-B [Trj] (Avast), Win32/Corkow.F (Eset), W32/Pincav.COMJ!tr (Fsecure), Trojan.Win32.Pincav (Ikarus), Trojan.Win32.Pincav.comj (Kaspersky), Trojan:Win32/Malagent (Microsoft),

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからリモートで受信する特定のコマンドを実行します。これにより、感染コンピュータおよび同コンピュータ上の情報は危険にさらされることとなります。

マルウェアは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、メインとなるコンポーネントが必要になります。


  詳細

ファイルサイズ 659,456 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2014年3月1日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, URLまたはIPアドレスに接続, システム情報の収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Global\{GUID}

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • java.exe
  • javaw.exe

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Intel\
{random}
{random} = "{hex values}" =

HKEY_CLASSES_ROOT\WbemScripting.SWbemLastError\CurVer\
{random}
{random} = "{hex values}" =

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Intel\
{random}

HKEY_CLASSES_ROOT\WbemScripting.SWbemLastError\CurVer\
{random}

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and execute other files
  • Update itself
  • Download configuration file
  • Delete files
  • Uninstall itself

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}ov.biz/rtl/cef.php
  • http://{BLOCKED}0.com/rtl/cef.php
  • http://{BLOCKED}ov.biz/rtl/sign.php
  • http://{BLOCKED}0.com/rtl/sign.php

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\{random}.tmp

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

情報漏えい

マルウェアは、Webブラウザに自身を組み込み、ユーザが以下の検索エンジンで行う検索を監視します。

  • iexplore.exe
  • firefox.exe

マルウェアは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。

  • Machine GUID
  • OS Installation date
  • OS version
  • Volume information
  • Computer Name

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • http://download.windowsupdate.com/
  • http://windowsupdate.microsoft.com/

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、メインとなるコンポーネントが必要になります。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  %User Temp%\{random}.tmp

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_CORKOW.VDH」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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