Trend Micro Security

BKDR_BYYA.DUKKS

2012年10月9日
 解析者: Roland Marco Dela Paz   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のウィンドウを非表示で開きます。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 40,960 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年7月5日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{343F94C0-7BF8-95A0-9892-DE53539F2AF8}
StubPath = "%System%:msfultcomen.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications

バックドア活動

マルウェアは、IEのウィンドウを非表示で開きます。

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}i.{BLOCKED}s.com

その他

マルウェアは、実行されると、以下のように代替データストリーム(ADS)に自身をコピーします。

  • %System%:msfultcomen.exe
(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、""C:\Windows\System""、Windows NT および 2000 の場合、""C:\WinNT\System32""、Windows XP および Server 2003 の場合、""C:\Windows\System32"" です。)


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI OPR パターンバージョン 8.271.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年7月6日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • Local AppWizard-Generated Applications
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • {343F94C0-7BF8-95A0-9892-DE53539F2AF8}

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_BYYA.DUKKS」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

代替データストリーム(ADS)の削除:

マルウェアが作成したADSファイルを削除してください。

1.コマンドプロンプトを起動します。
・Windows 98、MEの場合、[スタート] →[ファイル名を指定して実行] → COMMANDを入力し、Enter キーを押します。
・Windows NT, 2000, XP,Server 2003の場合、[スタート] →[ファイル名を指定して実行] → CMDを入力し、Enter キーを押します。

2.以下のコマンドを入力し、Enterを押してください。

  • echo null %System%:msfultcomen.exe

3.コマンドプロンプトを閉じてください。


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