Trend Micro Security

BKDR_BLOHI.B

2013年1月7日
 解析者: Rhena Inocencio   
 別名:

Backdoor:Win32/Blohi.B (Microsoft), W32/Writos.CW!tr (Fortinet), Mal/VBCheMan-C (Sophos), Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy（要注意）に分類しました。

マルウェアは、特定の韓国のゲームのスクリーンショットを監視および取得します。また、マルウェアは、偽のブルースクリーンを表示する機能を備えています。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。 マルウェアは、収集した情報をリモートサイトに送信します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 459,991 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年1月3日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システム情報の収集, キー入力操作情報の記録, ファイルのダウンロード, システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random string} = "{Malware Path and File Name}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Policies\
Explorer\Run
{random string} = "{Malware Path and File Name}"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile
DoNotAllowExceptions = "0"

マルウェアは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
{Malware Path and File Name} = "{Malware Path and File Name}:*:Enabled:Microsoft (R) Internetal IExplore"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download and execute arbitrary files
  • Display Fake BSOD
  • Capture screenshots of certain games
  • Log Keystrokes
  • Disable Mouse
  • Shutdown computer

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}update.{BLOCKED}y.com/attachment/cfile7.uf@197407484F516F1829F7A5.ocx
  • http://{BLOCKED}7.uf.{BLOCKED}y.com/attach/197407484F516F1829F7A5

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。

  • Installed AntiVirus Products (CompanyName, DisplayName, Version Number)
  • System Information (Computer Name, Processor Information, Physical Memory)

マルウェアは、収集した情報をリモートサイトに送信します。

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • http://{BLOCKED}g.{BLOCKED}r.com/PostView.nhn?blogId=windowupdate&logNo={number}&parentCategoryNo=1&viewDate=¤tPage=1&listtype=0&userTopListOpen=false&userTopListCount=5&userTopListManageOpen=false&userTopListCurrentPage=undefined

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、以下のゲームを監視します。

  • Baduki
  • DuelPoker
  • Highlow2
  • HOOLA3
  • LASPOKER
  • Poker7

マルウェアは、以下のレジストリキーに問い合わせることにより仮想環境で自身を実行しているかを確認します。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Disk\Enum

マルウェアは、任意のレジストリ上の以下の文字列の存在を確認します。

  • VBOX
  • Virtual
  • VMware

マルウェアは、以下のレジストリキーに問い合わせ、プロセッサの情報を取得します。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\HARDWARE\DESCRIPTION\System\CentralProcessor\0\~MHz

マルウェアが実行するコマンドは、以下のとおりです。

  • 任意のファイルのダウンロードおよび実行
  • 偽のブルースクリーンを表示
  • 特定のゲームのスクリーンショットの取得
  • キー入力操作情報の記録
  • マウスの無効化
  • コンピュータのシャットダウン

マルウェアが収集する情報は、以下のとおりです。

  • インストールされたセキュリティソフト（企業名、表示名、バージョン）
  • システム情報（コンピュータ名、プロセッサ情報、物理メモリ）

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.634.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年1月3日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.635.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年1月4日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「BKDR_BLOHI.B」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告：レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer\Run
    • {random string} = "{Malware Path and File Name}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random string} = "{Malware Path and File Name}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • {Malware Path and File Name} = "{Malware Path and File Name}:*:Enabled:Microsoft (R) Internetal IExplore"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile
    • DoNotAllowExceptions = "0"

手順 5

「BKDR_BLOHI.B」として検出されたファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_BLOHI.B」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 7

最新のバージョン（エンジン、パターンファイル）を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_BLOHI.B」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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