Trend Micro Security

BKDR_BANDOK.SM

2012年10月29日
 解析者: Sabrina Lei Sioting   

 別名:

TrojanProxy:Win32/Dosenjo.A (Microsoft), Backdoor.Win32.Bandok.it (Kaspersky), Trojan.Adclicker (Symantec), W32/Bandok.IT!tr.bdr (Fortinet), W32/BackdoorX.ARIV (Fprot), Backdoor.Win32.Bandok (Ikarus),

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 67,072 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年10月30日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\csrss.exe

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\loggy.txt

(註:%System Root%は、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • BabloPobejdaetZlo2

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Svchost = "%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\csrss.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion
SvchostID = "{machine ID converted}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion
SvchostVersion = "{number}"

HKEY_USERS\.DEFAULT\SOFTWARE\
Microsoft\Windows\CurrentVersion
SvchostVersion = "{number}"

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Servers

マルウェアは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPOrts\
List
110:TCP = "110:TCP:*:Enabled:svchost"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\csrss.exe = "%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\csrss:*:Enabled:svchost"

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身のコンポーネントファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}lero.com/s.html?cachingDeny={random characters}&id={converted machine ID}
  • http://{BLOCKED}stats.ru/s.html?cachingDeny={random characters}&id={converted machine ID}
  • http://{BLOCKED}tats.ru/s.html?cachingDeny={random characters}&id={converted machine ID}
  • http://{BLOCKED}ler.com/s.html?cachingDeny={random characters}&id={converted machine ID}
  • http://{BLOCKED}-ana1itics.com/s.html?cachingDeny={random characters}&id={converted machine ID}
  • http://{BLOCKED}machiner.com/s.html?cachingDeny={random characters}&id={converted machine ID}

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\csrss5.dll
  • %System%\csrss5.dll

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。. %System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「BKDR_BANDOK.SM」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • Servers

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Svchost = "%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\csrss.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • SvchostID = "{machine ID converted}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • SvchostVersion = "{number}"
  • In HKEY_USERS\.DEFAULT\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • SvchostVersion = "{number}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\csrss.exe = "%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\csrss:*:Enabled:svchost"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\GloballyOpenPOrts\List
    • 110:TCP = "110:TCP:*:Enabled:svchost"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%User Temp%\csrss{number}.dll
%System%\csrss{number}.dll
%System Root%\Documents and Settings\All Users\Application Data\loggy.txt

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BKDR_BANDOK.SM」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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