Trend Micro Security

BKDR_ANDROM.ATG

2014年3月21日
 解析者: Mark Joseph Manahan   

 別名:

Mal/Generic-L (Sophos) ,Win32/Cryptor (AVG) ,W32/Androm.DPQP!tr.bdr (Fortinet) ,Trojan-Spy.Agent (Ikarus) ,Backdoor.Win32.Androm.dpqp (Kaspersky) ,a variant of Win32/Kryptik.BWXE trojan (Eset) ,Backdoor.Trojan (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %ProgramData%\explorer.exe (Windows Vista and 7 only)
  • %All Users Profile%\explorer.exe
  • %All Users Profile%\{random}.exe

(註:%ProgramData%フォルダは、Windows Vista および 7 の場合、通常、"C:\ProgramData"、Windows 2000、XP (32ビット)、Server 2003 の場合、"C:\Program Files"、Windows XP (64ビット) の場合、"C:\Program Files (x86)" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを作成してシステムのプロセスに常駐します。

  • msiexec.exe

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • msiexec.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Start WingMan Profiler = "%All Users Profile%\explorer.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer\Run
540 = "%All Users Profile%\{random}.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Start WingMan Profiler = "%ProgramData%\explorer.exe" (Windows Vista and 7 only and if Java update is disabled in startup)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を作成し、Windowsのファイアウォールを回避します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
{malware path and file name} = "{malware path and file name}:*:Enabled:{malware file name}"

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Download a file from C&C server and save it as %User Temp%\{random number}.exe
  • Download a file from C&C server and save it as %System Root%\Documents and Settings\All Users\ms{random number}.dat and loads it
  • Start a process
  • Uninstall itself
  • Remote command prompt

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}sshopuppy.com/dorado/grate.php
  • http://{BLOCKED}lothesshop1.net/dorado/grate.php
  • http://{BLOCKED}lothesshop2.net/dorado/grate.php

その他

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

マルウェアは、VMware環境もしくは、エミュレーションソフトウェア上で実行されているかどうかを確認します。VMware環境もしくは、エミュレーションソフトウェアで実行される場合は、他の不正活動を実行します。マルウェアは、ポート番号3232を開き、バックドアのコマンドを傍受してリモートシェルを実行します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.660.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年3月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Start WingMan Profiler = "%ProgramData%\explorer.exe" (Windows Vista and 7 only and if Java update is disabled in startup)
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Start WingMan Profiler = "%All Users Profile%\explorer.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer\Run
    • 540 = "%All Users Profile%\{random}.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • {malware path and file name} = "{malware path and file name}:*:Enabled:{malware file name}"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Temp%\{random number}.exe

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_ANDROM.ATG」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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