Trend Micro Security

BKDR_AMKYU.AE

2012年10月9日
 解析者: Sabrina Lei Sioting   
 更新者 : Kathleen Notario

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 49,152 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年2月23日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{9E41174A-B99F-F49D-5CD0-0EF87DF3A162}
StubPath = "%System%:msjbvpncon.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{0082ABF9-9309-614B-C2DD-C00CC33A8073}
StubPath = "%System%:mssendfull.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Local AppWizard-Generated Applications

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{9E41174A-B99F-F49D-5CD0-0EF87DF3A162}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Active Setup\Installed Components\{0082ABF9-9309-614B-C2DD-C00CC33A8073}

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • jp.{BLOCKED}n.com
  • tw.{BLOCKED}arleft.com

その他

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

マルウェアは、自身のコピーをAlternate Date Stream(ADS)として作成します。

  • %System%:msjbvpncon.exe
  • %System%:mssendfull.exe
(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、""C:\Windows\System""、Windows NT および 2000 の場合、""C:\WinNT\System32""、Windows XP および Server 2003 の場合、""C:\Windows\System32"" です。)


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.796.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年2月23日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.797.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年2月24日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • Local AppWizard-Generated Applications
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • {9E41174A-B99F-F49D-5CD0-0EF87DF3A162}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Active Setup\Installed Components
    • {0082ABF9-9309-614B-C2DD-C00CC33A8073}

手順 4

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_AMKYU.AE」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

註:以下の手順で、Alternate Data Stream(ADS)を削除します。

  1. 以下から "streams.exe" をダウンロードします。
    http://technet.microsoft.com/en-us/sysinternals/bb897440
  2. コマンドプロンプトを開きます。[スタート]-[ファイル名を指定して実行]を選択し、"cmd.exe" と入力し、[Enter]キーを押します。
    ※"cmd.exe" は半角英数字で入力する必要があります(大文字/小文字は区別されません)。
  3. "streams.exe" を保存したディレクトリに移動し、以下を入力します。
    streams -d %System%


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