Trend Micro Security

BKDR_AFCORE.SMA1

2013年7月4日
 解析者: JessaD   

 別名:

Trojan:Win32/Orsam!rts (Microsoft), Trojan-PSW.Win32.Qbot.bpm (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、ランダムなポートを開きます。 マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。


  詳細

使用ポート Random TCP ports
ファイルサイズ 不定
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年2月12日
ペイロード システムセキュリティへの感染活動, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %System%\{random_name 1}.ocx - also detected as BKDR_AFCORE.SMA1
  • %User Temp%\~~x{random number}.tmp - also detected as BKDR_AFCORE.SMA1

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。. %User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System%\{random_name 1}.dat
  • %System%\{random_name 2}.dat
  • %System%\{random_name 3}.dat
  • %System%\{random_name 4}.dat

(註:%System%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では "C:\Windows\System32" です。)

マルウェアのDLLコンポーネントは、以下のプロセスに組み込まれます。

  • explorer.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random CLSID}\
InprocServer32
@ = %System%\{random_name 1}.ocx

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
ShellIconOverlayIdentifiers\{random_name 1}
@ = {random CLSID}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{random CLSID}\InprocServer32
@ = %System%\{random_name 1}.ocx

バックドア活動

マルウェアは、ランダムなポートを開き、不正リモートユーザが感染コンピュータに接続できるようにします。接続されると、不正リモートユーザは、感染コンピュータ上でのコマンド実行が可能となります。

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • ADDTO
  • DELCOOKIES
  • DELFROM
  • DISKFLOOD
  • DISKUNFLOOD
  • EXPORT
  • IPHLP
  • IPHLPA
  • IPHLPF
  • LISTCOOKIES
  • LSTWND
  • MULTICAST
  • PERFRM
  • RESOLVE
  • RESPAWN
  • RESTART
  • RMOLD
  • RUNDLL
  • SETCOOKIE
  • SETRADIUS
  • SETRANGE
  • SETSP
  • SETSTR
  • SETWND
  • SHUTDOWN
  • SPACE
  • STATS
  • UNFREEZE
  • UNIFORG
  • UNINSTALL

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • http://{BLOCKED}u.realgoday.net/index.php

その他

マルウェアは、実行後、自身を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI パターンファイル: 7.830.16
VSAPI パターンリリース日: 2011年2月12日
VSAPI パターンリリース日: 2/12/2011 12:00:00 AM

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「BKDR_AFCORE.SMA1」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

追加されたランダムなCLSIDキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

手順 5

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ShellIconOverlayIdentifiers\
    • {random_name 1}

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR_AFCORE.SMA1」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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