BKDR64_ISMDOOR.A
Windows 64-bit
- マルウェアタイプ: バックドア型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
マルウェアは、感染コンピュータや感染ユーザから特定の情報を収集します。 マルウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %Application Data%\Microsoft\Windows\Tmp98871
- %Temp%\tmp8873
- %Application Data%\Microsoft\Windows\Tmp765643.txt
- %Application Data%\Microsoft\Windows\ccd123
- %Application Data%\Microsoft\Windows\ccd6.exe
- %Application Data%\Microsoft\Windows\ssc
- %Application Data%\Microsoft\Windows\tss.ps1
- %Application Data%\Microsoft\Windows\Tmp9932u1.bat
- %Application Data%\Microsoft\Windows\dp.ps1
(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %Temp%フォルダは、一時的にファイルが保存されるフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、 "C:\Windows\Temp" です。.)
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- General
- DownloadFile
- UploadFile
- Done
- ChangeAliveSeconds
- ChangeAddress
- GetConfig
- RunNewVersion
- restart
- remove
- CreateMimi1Bat
- CreateMimi2Bat
- ExecutePC
- FastAlive
- ExecuteKL
- RemoveKL
- GetVersion
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- http://update.winappupdater.com//Home/{url path}
Where {url path} may be any of the following:- CC
- SCV
- BM
- AV
- CR
- SF?commandId={command}&CmdResult={result}
- GF?commandId={command}
- SF?commandId={command}
- SKLF?appId={id}
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。このファイルは、キー入力操作情報を収集するために利用されます。
- %Program Data%\stat.dat
情報漏えい
マルウェアは、以下の情報を収集します。
- User Domain
- User Name
- IP Config
- Net View
- Domain of Net User Administrator
- Network Statistics
- System Info
- Task List
- Service List
- Security Information
- Anti Virus Products installed
- Firewall Products installed
- Anti Spyware Products installed
マルウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BKDR64_ISMDOOR.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %Application Data%\Microsoft\Windows\Tmp98871
- %Temp%\tmp8873
- %Application Data%\Microsoft\Windows\Tmp765643.txt
- %Application Data%\Microsoft\Windows\ccd123
- %Application Data%\Microsoft\Windows\ccd6.exe
- %Application Data%\Microsoft\Windows\ssc
- %Application Data%\Microsoft\Windows\tss.ps1
- %Application Data%\Microsoft\Windows\Tmp9932u1.bat
- %Application Data%\Microsoft\Windows\dp.ps1
手順 5
Windowsをセーフモードで再起動します。
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