Trend Micro Security

BAT_CRYPTOR.C

2014年11月4日

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。


  詳細

ファイルサイズ 24,227 bytes
タイプ BAT
メモリ常駐 なし
発見日 2014年10月31日

侵入方法

マルウェアは、リモートサイトから以下のマルウェアまたはグレイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • JS_DOWNCRYPT.B

マルウェアは、以下のリモートサイトからダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • http://www.{BLOCKED}blog.net/photo/blck.keybtc

インストール

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %User Temp%\UNCRYPT.txt
  • %Application Data%\Desktop\UNCRYPT.txt
  • %User Profile%\Desktop\UNCRYPT.txt
  • %System Root%\UNCRYPT.txt
  • %User Temp%\client.keybtc
  • %User Temp%\genpair.keybtc
  • %User Temp%\impubkey.keybtc
  • %User Temp%\{random}.cmd - used to delete dropped components

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。. %System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを削除します。

  • %User Temp%\*.gpg
  • %User Temp%\*.lock
  • %User Temp%\*.keybtc
  • %Application Data%\gnupg\*.*
  • %User Temp%\random_seed
  • %User Temp%\*.html
  • %User Temp%\*.bak
  • %User Temp%\svchost.exe
  • %User Temp%\*.dll
  • %User Temp%\genpair.keybtc
  • %User Temp%\impubkey.keybtc
  • %User Temp%\secring.gpg
  • %User Temp%\secring.gpg.gpg
  • %User Temp%\databin.1st
  • %User Temp%\bindata.cmd
  • %User Temp%\UNIQUE1.BASE

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
WinHelp = "%User Temp%\UNCRYPT.txt"

その他

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • .mdb
  • .pdf
  • .rtf
  • .accdb
  • .slddrw
  • .zip
  • .rar
  • .max
  • .jpg
  • .xls
  • .xlsx
  • .doc
  • .docx
  • .cdr
  • .dwg
  • .1cd
  • .cd

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のコンポーネントが必要になります。

  • %User Temp%\query.kbtc
  • %User Temp%\trsh.kbtc

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のファイル名を使用し、暗号化されたファイルを改称します。

  • {file name and extension}.keybtc@gmail_com

マルウェアは、実行後、自身を削除します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • WinHelp = "%User Temp%\UNCRYPT.txt"

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「BAT_CRYPTOR.C」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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