Trend Micro Security

Backdoor.Win64.URSNIF.THIBGBD

2025年1月7日
 解析者: John Rainier Navato   

 別名:

a variant of Win64/Spy.Ursnif.AR trojan (NOD32)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 58,368 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 なし
発見日 2024年11月29日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システム情報の収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Global\{Two Registry Key Names Found from HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control}

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Execute arbitrary commands

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • https://{BLOCKED}xt.top/index.html

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Checksum of username
  • Cheksum of creation time of %System Root%\pagefile.sys or %System Root%\hiberfil.sys
  • Checksum of malware file name
  • Checksum of malware file

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It generates its mutex using the registry keys it gathered from from HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control.


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 19.746.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2024年11月29日
VSAPI OPR パターンバージョン 19.747.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2024年11月30日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Backdoor.Win64.URSNIF.THIBGBD」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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