Backdoor.Win64.LEGIRAT.ZKLJ
Windows
- マルウェアタイプ: バックドア型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化: なし
- 感染報告の有無: はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
マルウェアは、感染コンピュータから特定の情報を収集します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。
- c88b0910ed61c17a780135d615c43ef6917616749
感染活動
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
ルートキット機能
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。
情報漏えい
マルウェアは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。
- Hostname
- Locale Info
その他
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。
- https://www.bing.com
マルウェアは、以下を実行します。
- It impersonates the logged on user.
- It uses the following URL to use Slack's API for its malicious purposes:
- https://{BLOCKED}k.com/api/conversations.list?exclude_archived=true → lists all the conversations(channels, direct messages, and group chats) available in the Slack workspace
- https://{BLOCKED}k.com/api/files.upload?&channels={channel ID} → uploads a file to one or more channels, direct messages in the Slack workspace
- https://{BLOCKED}k.com/api/conversations.create → creates a new channel (public or private) in the Slack workspace
- https://{BLOCKED}k.com/api/conversations.update → updates the settings of an existing Slack channel
- https://{BLOCKED}k.com/api/conversations.delete → delete a Slack channel (public or private)
- https://{BLOCKED}k.com/api/conversations.postMessage → sends a message to a specific conversation in Slack workspace
- https://{BLOCKED}k.com/api/conversations.history?limit=200&channel={channel ID} → retrieves the past 200 messages from a specified Slack channel (public or private)
- It retrieves its encrypted component to communicate with Slack workspace using the following URL:
- https://{BLOCKED}ell.io/notes/58434-3
- https://{BLOCKED}l.xlog.app/page1
- The Slack communication was established through the use of this hardcoded authentication token:
- {BLOCKED}19976938784-7094277537125-7090647648246-e3a9e4feeb2fe448f889890be6e1299e → Inaccessible; Token revoked
マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。
<補足>
情報漏えい
マルウェアは、感染コンピュータから以下の情報を収集します。
- ホスト名
- ロケール情報
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- ログオンしたユーザになりすまします。
- SlackのAPIを不正な目的で用いるために、以下のURLを使用します。
- https://{BLOCKED}k.com/api/conversations.list?exclude_archived=true → Slackワークスペース内で利用できるすべての会話(チャンネル、ダイレクトメッセージ、グループチャット)を一覧表示する
- https://{BLOCKED}k.com/api/files.upload?&channels={チャンネルID} → Slackワークスペース内の1つ以上のチャンネル、ダイレクトメッセージにファイルをアップロードする
- https://{BLOCKED}k.com/api/conversations.create → Slackワークスペース内に新しいチャンネル(パブリックまたはプライベート)を作成する
- https://{BLOCKED}k.com/api/conversations.update → 既存のSlackチャンネルの設定を更新する
- https://{BLOCKED}k.com/api/conversations.delete → Slackチャンネル(パブリックまたはプライベート)を削除する
- https://{BLOCKED}k.com/api/conversations.postMessage → Slackワークスペース内の特定の会話にメッセージを送信する
- https://{BLOCKED}k.com/api/conversations.history?limit=200&channel={チャンネルID} → 指定されたSlackチャンネル(パブリックまたはプライベート)から過去200件のメッセージを取得する
- 以下のURLから暗号化されたコンポーネントを取得して、Slackワークスペースとの通信に使用します。
- https://{BLOCKED}ell.io/notes/58434-3
- https://{BLOCKED}l.xlog.app/page1
- Slackとの通信は、以下のハードコードされた認証トークンを使用して確立されました。
- {BLOCKED}19976938784-7094277537125-7090647648246-e3a9e4feeb2fe448f889890be6e1299e → アクセス不能、トークン失効
対応方法
対応検索エンジン: 9.800初回 VSAPI パターンバージョン 19.670.04初回 VSAPI パターンリリース日 2024年10月23日VSAPI OPR パターンバージョン 19.671.00VSAPI OPR パターンリリース日 2024年10月24日手順 1
トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。
-
TSPY.Win32.TRX.XXPE50FFF085
手順 2
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Backdoor.Win64.LEGIRAT.ZKLJ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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- {BLOCKED}19976938784-7094277537125-7090647648246-e3a9e4feeb2fe448f889890be6e1299e → アクセス不能、トークン失効