Trend Micro Security

Backdoor.Win64.COBEACON.QND

2019年8月5日
 解析者: Jay Garcia   

 別名:

VirTool:Win64/Atosev.A (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ファイル感染する機能を備えていません。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 290,304 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年8月1日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

感染ポイント

マルウェアは、ファイル感染する機能を備えていません。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\notepad.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • added %System%\notepad.exe process

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Execute PowerShell commands
  • Upload/Download files
  • Manage files
  • Manage services
  • Read/Modify file time
  • Obtain/Create access tokens
  • Impersonate tokens
  • Open processes
  • Inject codes to processes
  • Adjust permissions in process
  • Connect to a named pipe
  • Use/Purge Kerberos tickets
  • Escalate privileges

ルートキット機能

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://12491.{BLOCKED}.somberbagel-hx.org/weye?param={value}
  • http://12491.{BLOCKED}.wistfuleye.net,/weye?param={value}
  • http://12491.{BLOCKED}.cobaltfinder.org/weye?param={value}

マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

マルウェアは、以下を実行します。

  • マルウェアは、以下のサービスを開始します。
    • DceRpcSs

<補足>
バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • PowerShellコマンドの実行
  • ファイルのアップロードおよびダウンロード
  • ファイルを管理
  • サービスを管理
  • ファイル更新日時の読み取り/変更
  • アクセストークンの取得/作成
  • トークンを偽装
  • プロセスをオープン
  • プロセスにコードを注入
  • プロセスの権限を調整
  • 名前付きパイプに接続
  • Kerberosチケットの使用/消去
  • 権限の昇格


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.272.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年8月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.273.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年8月3日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このマルウェアのサービスを無効にします。

[ 詳細 ]
  •  
    • DceRpcSs

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Backdoor.Win64.COBEACON.QND」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Backdoor.Win64.COBEACON.QND」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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