Backdoor.Win32.REMCOS.USMANEAGFM
Trojan:Win32/Occamy.C [non_writable_container] (Microsoft); a variant of Generik.BAMURYZ trojan (NOD32)
Windows
- マルウェアタイプ: バックドア型
- 破壊活動の有無: なし
- 暗号化:
- 感染報告の有無: はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のフォルダを追加します。
- C:\h0592a4209
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %System Root%\h0592a4209\tfngic.vbe
- %System Root%\h0592a4209\bcinm.exe
- %System Root%\h0592a4209\wohu.docx
- %System Root%\h0592a4209\tunmjt.exe
- %System Root%\h0592a4209\xuiap.msc
- %System Root%\h0592a4209\sqmmkc.msc
- %System Root%\h0592a4209\hwjakk.nls
- %System Root%\h0592a4209\stxiddoto.dat
- %System Root%\h0592a4209\cdtqu.bin
- %System Root%\h0592a4209\fwmpdwvjhl.ppt
- %System Root%\h0592a4209\uxqqafdp.xls
- %System Root%\h0592a4209\nqenuo.txt
- %System Root%\h0592a4209\ewgdiofgcw.exe
- %System Root%\h0592a4209\olfbxdfii.pdf
- %System Root%\h0592a4209\fpiie.jpg
- %System Root%\h0592a4209\halqjt.txt
- %System Root%\h0592a4209\amfqwhfvux.msc
- %System Root%\h0592a4209\iaiwr.dll
- %System Root%\h0592a4209\wojqxv.ppt
- %System Root%\h0592a4209\trmogsjkkf.txt
- %System Root%\h0592a4209\qjgp.dat
- %System Root%\h0592a4209\gawiwnati.msc
- %System Root%\h0592a4209\atgkmdtqdp.icm
- %System Root%\h0592a4209\qbggwcdx.log
- %System Root%\h0592a4209\ojbkpmtwd.exe
- %System Root%\h0592a4209\kcxong.bin
- %System Root%\h0592a4209\rrqgrvbskx.ico
- %System Root%\h0592a4209\run.vbs
- %User Temp%\RegSvcs.exe
- %User Profile%\temp\xhnneaglln.cpl
- %Appplication Data%\{GUID}\task.dat
- %Appplication Data%\{GUID}\catalog.dat
- %Appplication Data%\{GUID}\storage.dat
- %Appplication Data%\{GUID}\settings.bin
- %User Temp%\vggvszg1.gu3
- %User Temp%\pyunns0r.pas
- %User Temp%\hn43doze.kpj
- %User Temp%\asweb2x5.izf
(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。)
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- %User Temp%\RegSvcs.exe
- "%System%\WScript.exe" "%System Root%\h0592a4209\run.vbs"
- "%System Root%\h0592a4209\bcinm.exe" bfktrftlnk.ccs
- "schtasks.exe" /create /f /tn "PCI Service" /xml "%User Temp%\tmp4C14.tmp"
- "%Windows%\microsoft.net\framework\{version}\vbc.exe" /shtml "%User Temp%\vggvszg1.gu3"
- "%Windows%\microsoft.net\framework\{version}\vbc.exe" /shtml "%User Temp%\pyunns0r.pas"
- "%Windows%\microsoft.net\framework\{version}\vbc.exe" /shtml "%User Temp%\hn43doze.kpj"
- "%Windows%\microsoft.net\framework\{version}\vbc.exe" /shtml "%User Temp%\asweb2x5.izf"
(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。
HKLM\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Update = "%System Root%\h0592a4209\bcinm.exe %System Root%\h0592a4209\bfktrftlnk.ccs"
その他
マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.24.183:54985
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.53.136:54985
以下のスケジュールされたタスクを追加します:
- Task Name: PCI Service
- Action: Start Program "%User Temp%\RegSvcs.exe $(Arg0)"
(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
対応方法
手順 1
トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。
- Troj.Win32.TRX.XXPE50FFF034
手順 2
Windows XP、Windows Vista 、Windows 7、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 4
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 5
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- Windows Update = "%System Root%\h0592a4209\bcinm.exe %System Root%\h0592a4209\bfktrftlnk.ccs"
- Windows Update = "%System Root%\h0592a4209\bcinm.exe %System Root%\h0592a4209\bfktrftlnk.ccs"
手順 6
スケジュールされたタスクを削除する
タスク削除の手順に含まれる{タスク名} - {実行するタスク}には以下が当てはまります。
- PCI Service - "%User Temp%\RegSvcs.exe $(Arg0)"
Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003の場合:
- [スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[スケジュールされたタスク]をクリックして、スケジュールされたタスクを開きます。
- 上記の{タスク名} を、[名前]の欄に入力します。
- 入力した{タスク名} 持つファイルを右クリックします。
- [プロパティ]をクリックします。 [実行]フィールドで、表示されている{実行するタスク}を確認します。
- 上記の{実行するタスク}と文字列が一致するタスクを削除します。
Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008、Windows 8、Windows 8.1、およびWindows Server 2012の場合:
- Windowsタスクスケジューラを開きます。
• Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008の場合、[スタート]をクリックし、[検索]フィールドに「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
• Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012の場合、画面の左下隅を右クリックし、[実行]をクリックし、「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。 - 左側のパネルで、[タスクスケジューラライブラリ]をクリックします。
- 中央上部のパネルで、上記の{タスク名}を[名前]の欄に入力します。
- 中央下部のパネルで、[アクション]タブをクリックします。 [詳細]の欄で、{実行するタスク}を確認します。
- 文字列が一致するタスクを削除します。
手順 7
以下のフォルダを検索し削除します。
- %System Root%\h0592a4209\
手順 8
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\RegSvcs.exe
- %User Profile%\temp\xhnneaglln.cpl
- %Appplication Data%\{GUID}\task.dat
- %Appplication Data%\{GUID}\catalog.dat
- %Appplication Data%\{GUID}\storage.dat
- %Appplication Data%\{GUID}\settings.bin
- %User Temp%\vggvszg1.gu3
- %User Temp%\pyunns0r.pas
- %User Temp%\hn43doze.kpj
- %User Temp%\asweb2x5.izf
手順 9
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Backdoor.Win32.REMCOS.USMANEAGFM」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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