Trend Micro Security

BACKDOOR.WIN32.PACAVI.THABAGAH

2019年1月15日
 解析者: John Rey Canon   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

マルウェアは、感染コンピュータ上の特定の情報を収集します。


  詳細

ファイルサイズ 688,640 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2018年12月17日
ペイロード システムのレジストリの変更, URLまたはIPアドレスに接続, システム情報の収集, 情報収集, その他

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、以下の方法でコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\svchost.exe -k

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • Created svchost.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
222 = %Application Data%\TeamViewer\TeamViewer.exe

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Google\
Update
DataC = {BLOCKED}.{BLOCKED}.144.220:443

HKEY_CURRENT_USER\Software\Google\
Common\Rlz\Events
vp = {Random Numbers}

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.144.220:443

情報漏えい

マルウェアは、感染コンピュータ上の以下の情報を収集します。

  • Computer Username
  • Primary Disk Name and Serial ID


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.752.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年1月15日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.753.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年1月16日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
  • 222 = %Application Data%\TeamViewer\TeamViewer.exe
  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Google\Update
  • DataC = 185.206.144.220:443
  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Google\Common\Rlz\Events
  • vp = {Random Numbers}

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「BACKDOOR.WIN32.PACAVI.THABAGAH」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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