Trend Micro Security

Backdoor.Win32.COBEACON.OSM

2020年9月29日
 解析者: Bren Matthew Ebriega   

 別名:

Trojan.BazarLoader (IKARUS); HEUR:Trojan.Win32.CozyDuke.gen (KASPERSKY)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。


  詳細

ファイルサイズ 462,336 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2020年9月25日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Manage Files (Create, Delete, Modify, Upload, Download, etc.)
  • Manage Directory (Create, Remove, etc.)
  • Manage Processes (Create, Open, Terminate, etc.)
  • Escalate Privileges
  • Impersonate Tokens
  • Inject Code to Processes
  • Execute Arbitrary Commands
  • Connect to a named pipe
  • List Drive Information
  • Enumerate Registries

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {random}.ns1.{BLOCKED}ecure.net/g.pixel
  • {random}.ns2.{BLOCKED}ecure.net/dot.gif

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • User Name
  • Computer Name
  • Host Name
  • Local IP Address
  • OS Version and Architecture
  • Current Process ID

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • Creates the following bi-directional named pipe:
    • MSSE-{Random number}-server


  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 16.254.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年9月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 16.255.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年9月29日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

「Backdoor.Win32.COBEACON.OSM」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Backdoor.Win32.COBEACON.OSM」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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