Trend Micro Security

Backdoor.MSIL.DCRAT.THCBABE

2025年4月17日
 解析者: Leidryn Saludez   

 別名:

Trojan-Spy.AgentTesla, Trojan-Spy.AgentTesla (IKARUS)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。


  詳細

ファイルサイズ 753,664 bytes
タイプ EXE
発見日 2025年3月21日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • cmd.exe /C ping 1.1.1.1 -n 1 -w 3000 > Nul & Del

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • installutil.exe

バックドア活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.{BLOCKED}.237:80
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.{BLOCKED}.214.237/cdn/7Temp/updateexternalprotonAsync/multiImagepythoncdn/Sqlwp/ProtectTo/AsyncTempjavascript/Image4/Base7trafficCentral/2LinuxJavascriptProcessor/trafficwordpressLine/defaultwp7/Multi/VmrequestPacketSqlPublicdownloads.php

その他

マルウェアは、以下を実行します。

  • It is capable of doing:
    • keystroke logging
    • webcam access
    • file grabbing
    • password exfiltration

<補足>

マルウェアは、以下を実行する機能を備えています。

  • キー入力操作情報の収集
  • Webカメラへのアクセス
  • ファイルの窃取
  • パスワードの外部送出


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 19.972.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2025年3月21日
VSAPI OPR パターンバージョン 19.973.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2025年3月22日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

     TROJ.Win32.TRX.XXPE50FFF091

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Backdoor.MSIL.DCRAT.THCBABE」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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