Trend Micro Security

ADW_WEBPROTECTOR

2015年5月12日
 解析者: RonJay Kristoffer Caragay   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: アドウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


アドウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 158,720 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年5月7日

侵入方法

アドウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

アドウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\gp.up
  • %User Temp%\ns{random}.tmp
  • %User Temp%\ns{random}.tmp\nsProcess.dll
  • %User Temp%\ns{random}.tmp\safed.dll
  • %User Temp%\ns{random}.tmp\System.dll
  • %User Temp%\sim{random}.tmp

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

アドウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\ns{random}.tmp
  • %User Temp%\ns{random}.tmp\ffex

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

他のシステム変更

アドウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WebProtectorPlus

アドウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WebProtectorPlus
gid = "{GUID}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WebProtectorPlus
sid = "{value}"

その他

アドウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://stat.{BLOCKED}tectionfree.com/pin.gif?e=download&s=&i={GUID}&v={data}
  • http://{BLOCKED}tectionfree.com/b/WebProtectPI.exe
  • http://stat.{BLOCKED}tectionfree.com/pin.gif?e=downloadsuc&s=&i={GUID}&v={data}
  • http://stat.{BLOCKED}tectionfree.com/pin.gif?e=start&s={data}&i={GUID}&adv=&v={data}
  • http://{BLOCKED}tectionfree.com/node/?s={data}&br=1
  • http://{BLOCKED}tectionfree.com/node/?s={data}&br=2
  • http://{BLOCKED}tectionfree.com/node/?s={data}&br=3
  • http://{BLOCKED}tectionfree.com/node/?s={data}&br=4
  • http://{BLOCKED}tectionfree.com/node/?s={data}&br=5
  • http://stat.{BLOCKED}tectionfree.com/pin.gif?e=installer&s={data}&i={GUID}&adv=&v={data}
  • http://stat.{BLOCKED}tectionfree.com/pin.gif?e=downloadend&s=&i={GUID}&v={data}&ec0


  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
SSAPI パターンバージョン: 1.623.00
SSAPI パターンリリース日: 2015年5月14日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE
    • WebProtectorPlus

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\ns{random}.tmp

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\gp.up
  • %User Temp%\ns{random}.tmp
  • %User Temp%\ns{random}.tmp\nsProcess.dll
  • %User Temp%\ns{random}.tmp\safed.dll
  • %User Temp%\ns{random}.tmp\System.dll
  • %User Temp%\sim{random}.tmp

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「ADW_WEBPROTECTOR」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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