Trend Micro Security

ADW_OPENCANDY

2017年8月2日
 解析者: Sabrina Lei Sioting   
 更新者 : Jimelle Monteser

 別名:

Adware:Win32/OpenCandy (Microsoft), Adware-OpenCandy.dll (McAfee), Adware/OpenCandy (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: アドウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

アドウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

アドウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

アドウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

アドウェアは、作成されたファイルを実行します。

アドウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。


  詳細

ファイルサイズ 3,084,859 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2013年3月4日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成, ファイルの実行

侵入方法

アドウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

アドウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\is-{random}.tmp\{malware file name}.tmp - deleted afterwards
  • %User Temp%\is-{random}.tmp\_isetup\_RegDLL.tmp - deleted afterwards
  • %User Temp%\is-{random}.tmp\_isetup\_shfoldr.dll - deleted afterwards
  • %User Temp%\is-{random}.tmp\OCSetupHlp.dll - deleted afterwards

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

アドウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\is-{random}.tmp - deleted afterwards
  • %User Temp%\is-{random}.tmp\_isetup - deleted afterwards

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

他のシステム変更

アドウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Martin Prikryl\
WinSCP 2\OpenCandy

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Martin Prikryl\
WinSCP 2\OpenCandy\Completed

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Martin Prikryl\
WinSCP 2\OpenCandy\Completed\
{random}

アドウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Martin Prikryl\
WinSCP 2\OpenCandy
VOCV = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Martin Prikryl\
WinSCP 2\OpenCandy
OCN = "{hex values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Martin Prikryl\
WinSCP 2\OpenCandy\Completed
VOCV = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Martin Prikryl\
WinSCP 2\OpenCandy\Completed\
{random}
VOVC = "0"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Martin Prikryl\
WinSCP 2\OpenCandy\Completed\
{random}
Session = "{hex values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Martin Prikryl\
WinSCP 2\OpenCandy\Completed\
{random}
CRC = "{hex values}"

HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Martin Prikryl\
WinSCP 2\OpenCandy\Completed\
{random}
Installed = "{hex values}"

感染活動

アドウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

アドウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

作成活動

アドウェアは、作成されたファイルを実行します。

ダウンロード活動

アドウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

その他

アドウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}ndy.{BLOCKED}p.net
  • http://{BLOCKED}a.{BLOCKED}ndy.com

アドウェアは、サードパーティによるアプリケーションのインストーラと共にコンピュータに侵入するプログラムです。

レジストリの配置は、アドウェアがバンドルされたサードパーティのアプリケーションによって異なります。

アドウェアは、ルートキット機能を備えていません。

アドウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。

アドウェアが作成する以下のファイルは、その後削除されます。

  • %User Temp%\is-{random}.tmp\{malware file name}.tmp
  • %User Temp%\is-{random}.tmp\_isetup\_RegDLL.tmp
  • %User Temp%\is-{random}.tmp\_isetup\_shfoldr.dll
  • %User Temp%\is-{random}.tmp\OCSetupHlp.dll

アドウェアが作成する以下のフォルダは、その後削除されます。

  • %User Temp%\is-{random}.tmp
  • %User Temp%\is-{random}.tmp\_isetup


  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
SSAPI パターンバージョン: 1.405.00
SSAPI パターンリリース日: 2013年5月30日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「ADW_OPENCANDY」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Martin Prikryl\WinSCP 2
    • OpenCandy

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「ADW_OPENCANDY」と検出したファイルはすべて削除してください。 註=検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。

註:

「ADW_OPENCANDY」を完全に削除するためには、アドウェアがバンドルされていたサードパーティのアプリケーションをアンインストールしてください。


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