Trend Micro Security

ADW_LOLLIPOP

2016年4月3日
 解析者: Andrei Castillo   
 更新者 : Mar Philip Elaurza

 別名:

Adware/Lollipop.FX.44(Antivir), Win32/Cryptor(AVG), W32/Skintrim.C!tr(Fortinet), Virus.Win32.Cryptor(Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: アドウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要


アドウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

アドウェアは、レジストリキーおよびレジストリ値を追加し、セーフモード状態でも自身が実行されるようにします。これにより、感染コンピュータ上でこのアドウェアが削除されるのを避けます。 アドウェアは、アンインストールパッケージ機能を搭載しています。これにより、このアドウェアが作成したファイルや追加したレジストリは削除されます。


  詳細

ファイルサイズ 371,904 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2016年4月3日

侵入方法

アドウェアは、他のマルウェアまたはグレイウェアのパッケージとともにコンポーネントとして、コンピュータに侵入します。

インストール

アドウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %AppDataLocal%\Lollipop\logo.ico
  • %AppDataLocal%\Lollipop\lollipop.bat
  • %AppDataLocal%\Lollipop\lollipop.lpd
  • %AppDataLocal%\Lollipop\lollipop_ps.lpd
  • %Start Menu%\Programs\Lollipop.lnk

(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。. %Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。.)

アドウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %AppDataLocal%\Lollipop\lollipop.exe

(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

アドウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %AppDataLocal%\Lollipop

(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

自動実行方法

アドウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
lollipop = ""%AppDataLocal%\lollipop\lollipop.exe" lollipop"

アドウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %Start Menu%\Programs\lollipop.lnk

(註:%Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。.)

他のシステム変更

アドウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\lollipop

その他

アドウェアは、以下のレジストリ値を追加し、「コントロールパネル」の「プログラムの追加と削除」に「アンインストール」オプションを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Uninstall\
lollipop

アドウェアは、アンインストールパッケージ機能を搭載しています。これにより、このアドウェアが作成したファイルや追加したレジストリは削除されます。

アドウェアは、広告目的で利用するために閲覧履歴などの情報をリモートサーバに送信します。


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
SSAPI パターンバージョン: 1.716.43
SSAPI パターンリリース日: 2016年3月22日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • lollipop = ""%AppDataLocal%\lollipop\lollipop.exe" lollipop"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Uninstall
    • lollipop

手順 4

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • lollipop

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %AppDataLocal%\Lollipop\logo.ico
  • %AppDataLocal%\Lollipop\lollipop.bat
  • %AppDataLocal%\Lollipop\lollipop.lpd
  • %AppDataLocal%\Lollipop\lollipop_ps.lpd
  • %Start Menu%\Programs\Lollipop.lnk
  • %AppDataLocal%\Lollipop\lollipop.exe

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %AppDataLocal%\Lollipop

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「ADW_LOLLIPOP」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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