Trend Micro Security

ADW_BHO

2014年6月4日
 更新者 : Nikko Tamana

 別名:

Trojan.Win32.BHO.bodx (Kaspersky); W32/BHO.BODX!tr (Fortinet); Trojan.Win32.BHO (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: アドウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


アドウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 68,096 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2011年8月29日

侵入方法

アドウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

アドウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{C881E764-E445-4EAC-9480-898E25DAEE3B}\
InprocServer32
(default) = "{malware path and file name}"

アドウェアは、以下のレジストリキーを追加し、自身をBrowser Helper Object(BHO)として登録します。これにより、Internet Explorer(IE)が起動するとアドウェアが自動実行されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{C881E764-E445-4EAC-9480-898E25DAEE3B}

他のシステム変更

アドウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\MediaMonitor.MediaPlay

HKEY_CLASSES_ROOT\MediaMonitor.MediaPlay.1

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{C881E764-E445-4EAC-9480-898E25DAEE3B}

HKEY_CLASSES_ROOT\Interface\{0DACF5D7-F1C0-4A37-B2A9-E03A9FBEB426}

HKEY_CLASSES_ROOT\TypeLib\{0E05704B-07AB-41EB-8A17-F007AFBB5AA5}

その他

アドウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://www.{BLOCKED}abys.com


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 1.210.19
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年8月29日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「ADW_BHO」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • MediaMonitor.MediaPlay
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • MediaMonitor.MediaPlay.1
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
    • {C881E764-E445-4EAC-9480-898E25DAEE3B}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\Interface
    • {0DACF5D7-F1C0-4A37-B2A9-E03A9FBEB426}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\TypeLib
    • {0E05704B-07AB-41EB-8A17-F007AFBB5AA5}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Browser Helper Objects
    • {C881E764-E445-4EAC-9480-898E25DAEE3B}

手順 5

ADW_BHO として検出されたファイルを検索し削除します。

註:このファイルは、隠しファイルとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

特定のファイルが起動した際、マルウェアの自動起動実行の停止:

  • Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:

    1. [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
    2. [ファイル名のすべてまたは一部]に上記で確認したファイル名を入力してください。
    3. [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、Enter を押します。
    4. 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。

  • Windows Vista および 7 の場合:

    1. [スタート]をクリックします。
    2. [プログラムとファイルの検索]に、上記で確認したファイル名を入力し、Enter を押します。
    3. 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
      註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。
  • 手順 6

    コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「ADW_BHO」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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