Trend Micro Security

ACM_KENILFE.SMA

2012年10月9日
 解析者: Jed Valderama   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:


  • マルウェアタイプ: トロイの木馬型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: なし
  • 感染報告の有無: はい

  概要


マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ファイルを改変します。これにより、該当プログラムおよびアプリケーションが正しく実行されなくなります。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。


  詳細

ファイルサイズ 27,483 bytes
タイプ Other
メモリ常駐 はい
発見日 2012年9月14日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • {Autocad installation folder}\acad.fas
  • {Autocad fonts folder}\txtautoz.shx
  • {all folders and subfolders from drives C: to Z: which contains .dwg files}\acad.fas

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • C:\Bakdirectory

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを改変します。

  • acad.mnl

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}y.2288.org/ysy.tmp
  • http://www.{BLOCKED}s.com/hqzxcj/wdzxcj.dat

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

その他

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

マルウェアは、以下のレジストリに環境設定情報を保存します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\fileken\settings

HKEY_CURRENT_USER\Software\KenFiles\settings

マルウェアは、以下のWebサイトにPINGコマンドを送信します。

  • 116.236.100.100
  • rmytwsjxx.2288.org

マルウェアは、コンピュータ上に以下のファイルが存在しているかを確認し、確認された場合、ファイルを削除します。

  • arxfucker.dll
  • acad.sys
  • acadsmu.fas
  • acadapq.lsp
  • acadappp.lsp
  • acadapp.lsp
  • dwgrun.bat
  • winfas.ini
  • acadiso.lsp
  • acad.fas
  • isomianyi.shx
  • acad.fas1
  • lcm.fas
  • isohztxt.shx


  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 9.392.05
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年9月13日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「ACM_KENILFE.SMA」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\KenFiles
    • Settings
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\fileken
    • settings

手順 5

ACM_KENILFE.SMA として検出されたファイルを検索し削除します。

註:このファイルは、隠しファイルとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

不正なコンポーネントファイルの手動削除:

  1. [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
    註:Windowsのバージョンによって異なります。
  2. [ファイル名のすべてまたは一部]に、上記で検出されたファイル名を入力してください。
  3. [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
  4. 検索が終了したら、ファイルを選択し、SHIFT+DELETEを押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
  5. 以下のファイルに対して、この不正なコンポーネントファイルの削除の手順2.)から4.)を繰り返してください。

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • C:\Bakdirectory

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「ACM_KENILFE.SMA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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