Trend Micro Security

TSPY_RULTAZO.A

2016年9月27日
 解析者: Pearl Charlaine Espejo   

 別名:

Infostealer.Rultazo (Symantec)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: スパイウェア
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化: はい
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード, Eメールを介したスパム活動

スパイウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、感染コンピュータや感染ユーザから特定の情報を収集します。


  詳細

ファイルサイズ 536,576 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2016年9月9日
ペイロード 情報収集

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Account credentials from the following Instant Messaging applications:
    • Pidgin
    • Psi+

  • Bitcoin wallet information
  • Skype files from message history
  • Browser cookies
  • Autocomplete data
  • Files with specific extensions from %Desktop%
  • Steam files
  • List of installed programs
  • List of running processes
  • Username
  • Computer Name
  • OS information
  • RAM information

(註:%Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)

スパイウェアは、コンピュータ内に以下のFTPクライアントまたはファイルマネージャのアカウント情報が保存されている場合、これらのアカウント情報を収集します。

  • FileZilla

スパイウェアは、保存されている以下のEメール認証情報を収集します。

  • InternetMailRu
  • Microsoft Outlook
  • Thunderbird

スパイウェアは、以下のブラウザから、ユーザ名、パスワードやホスト名といった保存された情報を収集します。

  • Amigo
  • Google Chrome x64
  • Google Chrome SXS
  • Bromium
  • Chromium
  • Comodo Dragon
  • Google Chrome
  • Mozilla Firefox
  • Opera
  • Yandex

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://{BLOCKED}nglish.ir/wor/gate.php


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 12.786.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2016年9月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 12.787.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2016年9月20日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「TSPY_RULTAZO.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_RULTAZO.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください