Trend Micro Security

Backdoor.Win64.DONKDOOR.ZGLH

2024年9月30日
 解析者: Neljorn Nathaniel Aguas   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:


  • マルウェアタイプ: バックドア型
  • 破壊活動の有無: なし
  • 暗号化:  
  • 感染報告の有無: はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。


  詳細

ファイルサイズ 2,360,832 bytes
タイプ EXE
発見日 2024年8月29日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.{BLOCKED}.228
    • which redirects to:
      • https://{BLOCKED}070845.hostwindsdns.com

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のコンポーネントが必要になります。

マルウェアは、以下を実行します。

  • It requires being executed as a service with the following service name:
    • DevicePropertiesService
  • It hooks into an API to do the following:
    • monitor mouse messages
    • monitor dialog box, message box, menu, and scroll bar input event messages
    • receive notifications useful to a CBT application

<補足>

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.{BLOCKED}.228
    • 上記サイトは、以下に転送します。
      • https://{BLOCKED}070845.hostwindsdns.com

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のコンポーネントが必要になります。

マルウェアは、以下を実行します。

  • 以下のサービス名を持つサービスとして実行される必要があります。
    • DevicePropertiesService
  • APIに接続して以下の操作を実行します。
    • マウスメッセージの監視
    • ダイアログボックス、メッセージボックス、メニュー、スクロールバーのinputイベントメッセージの監視
    • CBTアプリケーションに役立つ通知の受信


  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 19.556.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2024年8月28日
VSAPI OPR パターンバージョン 19.557.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2024年8月29日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

セーフモードでの再起動後、以下のレジストリキーを削除してください。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\DevicePropertiesService

手順 3

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Backdoor.Win64.DONKDOOR.ZGLH」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください