解析者: Michael John Marcos   

 別名:

TrojanDownloader: Win32/Esaprof.A (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のフォルダ内にあるファイルを削除します。これにより、該当プログラムおよびアプリケーションが正しく実行されなくなります。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

  詳細

ファイルサイズ 4,208,128 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年1月15日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Start Menu%\Programs\{malware name}.exe

(註:%Start Menu%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Windows\Start Menu" または "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk\0.mdd
  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk\1.mdd
  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk\2.mdd
  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk\3.mdd
  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk\4.mdd
  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk\~swd1.dat
  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk\~swd1.swf

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Startup = "%Start Menu%\Programs\{malware name}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のフォルダ内にあるファイルを削除します。

  • %System Root%

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Speech\Voices

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}4.mass.hc.ru/test1.zip

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして自身の環境設定ファイルをダウンロードします。

  • http://www.{BLOCKED}ssess.ru/photo.txt?{random value}
  • http://www.{BLOCKED}tatist.ru/photo.txt?{random value}
  • http://{BLOCKED}swork.ru/test2.txt
  • http://{BLOCKED}swork.ru/test.txt

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Profile%\file2.exe

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.414.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年1月15日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.415.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年1月15日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Speech\Voices

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Startup = "%Start Menu%\Programs\{malware name}.exe"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Start Menu%\Programs\{malware name}.exe
  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk\0.mdd
  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk\1.mdd
  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk\2.mdd
  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk\3.mdd
  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk\4.mdd
  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk\~swd1.dat
  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk\~swd1.swf

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\wrd-{random value}-{random value}-{random value}.~lk

手順 7

「TROJ_DROPPER.WYAA」 が作成またはダウンロードした不正なファイルを削除します。(註:以下のマルウェアもしくはアドウェア等がすでに削除されている場合は、本手順は行う必要はありません。)

    • TROJ_CO.96FEE72C

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_DROPPER.WYAA」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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